WEB時代をゆく

あけましておめでとうにかえて。WEB時代をゆくの感想をようやくかけます。いっぱいメッセージがあって、いっぱい色んなことを思う本でした。それらは全て今の時代を生きてる僕らにとって大切なメッセージが中心で、この書籍を読んだことで読まない人の何倍もいい人生を送れそうです。
もう少し具体的に、分かりやすくいえば、梅田さんが若者+全てのエンジニアが悩んでいることを理解していて、それが文章で伝わってくる、そして、それに対して本人は違う立場かもしれないながらも一緒に考えてくれて、自分(梅田さん)がどうやって今まで生きてきたかを参考に、悩みをどう解決したらよいかを提案しているのでとても励みになるのです。この本が若者だけに向いているわけでないのは、弾さんを見ていればよく分かります。なんでエンジニアが励まされるのかは分かりませんが、もしかすると、エンジニア(弾さんほどの人でも)はその技術ゆえに若者のごとく不安を持ちやすく、不安への処方を何とかやってやろうと心強い意気込みのこの書籍に共感するのかもしれません。


個人的に、技術者というのは色んな立場があってよい存在だと思っています。僕には父がいますが、父は町工場の技術者です。僕はその世界をよく分かっていませんので、父の技術のレベルを正確に知ることは出来ませんが、それでもIT技術者に例えてみるならば、定年間際の1流〜2流COBOLフリーランサーかと僕は考えています。
父であり、微妙な立場の技術者である人を間近で見続けてみた感想としては、まあ、それでも案外何とかなるのが人生なんだな〜と考えています。なので、まあ、何とかこうとかやっていけるものなので、そ〜んなに梅田さんみたいにサバイバルに関して深刻に考えなくてもいいんではないか、と考えています。
ウェブを使って人と人とのネットワークを広げていける喜びの方が、今の苦しい時代の苦しさや辛さを上回るのではないか、そんな風に思うのです。ウェブが人を助け、喜びを与える時代が来るでしょう。(と大げさにいってみました笑)


書籍の中で個人的に気になったことその1

「五百枚入る名刺ホルダー」を用意しよう

そうかぁ、五百枚かぁ、とため息をついたのは僕だけじゃなかっただろうな〜。人脈利用未経験者としては、人脈が確実に点数になるには五百人が必要なんだと思うと少しがっかりしてしまった。もしかしたら、そういう意気込みがないとだめという意味もあるのかもしれない。
それはさておき、五百人もの人と人脈を築くというのは並大抵じゃないはずなので、これはちょっと逆に高く険しい道になりかねない気もしないでもなかった。でも、その気になれば名刺を集めるだけなんてそんなに大変じゃない。僕自身、就職活動の半年間だけでも20人の社会人の方の名刺をもらえた。社会人になればもっと名刺をもらえる機会が増えるはず。(自分が名刺を渡せるのでもらえる口実をより作りやすい。)

書籍の中で個人的に気になったことその2

一冊の本をスキャンするお金

自分の共同研究者が、本の電子化をする研究をしていたので、もっと値段が高くなくっちゃ割に合わない!!といらんプライドが僕にはあります(笑)でも、GoogleAmazonのパワーは僕には推し量れませんし、いらんプライドで客観性をもてなくなってはいけません。これは素直に僕が間違いを認めざるを得ません。すみませんでした梅田さん(苦笑)


実は、ウェブ進化論ウェブ人間論と読んでみた方がよりよいと、思いました。これは三冊セットで読むと、とてもいいですね。梅田さんの考え方がより立体的に見えてくるので分かりやすくなりました。もしかすると、どれか一冊だと消化不良かもしれません。特にウェブ進化論は僕にとっては消化不良でした。なぜって、2001年にGoogleに出会って以来、もうそういったことはずいぶん考えに考えていたことだったから。僕だけでなく、僕の周りの人もそう考えていました。でも、それに2冊が加わるとずっとずっと印象が変わるのです。不思議ですね。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)