意見を出すのって難しい

朝礼がお通夜みたいになってしまったという話に激しく共感
僕とデスマとアジャイルと。 - The Dragon Scroll

意見を出させるのって大変です。任天堂の社長もこう言う。

「人は逆さにして振らないと
 こんなにもモノをいえないのか」
ほぼ日刊イトイ新聞 - 社長に学べ!
↑の第10回のお話より引用

僕は、たまたまこの年齢で自分で資料作って、学生に教える機会を得た。自分の1つ下の連中に、プログラムを教えたり研究の方向性を示してやったり、そういうアルバイトをさせてもらった。そのアルバイトで、僕も学生に意見を言わせるのはとても苦労した。研究の方向性を示してやるのに、意見を言ってもらわなくちゃ話が進まないので。
単純に意見を言わせるといっても、愚痴じゃ付き合うのが甚だ面倒で益するところがなく、質問はググレカスと返してやりたい。意見をくださいといったとしても、相手が「愚痴」「ググレカス」を理解していたりすれば、おそらく、意見を出せるほど建設的に常日頃からものを考えている人間なんていないから、意見は言わない。かくいう僕も、そういう人間なので意見は中々言えず、それではいかんよな〜と思っていたりする。


で、そのアルバイトでヒントを得た。


岩田社長とは形は違うけど、一人一人と話し合うことだった。僕の場合は、研究に関する話をさせる習慣を作るため、全員にミーティングでプレゼンさせた。一週間に一回だけ。一人ずつ。それを聞く。僕がプログラムが分からなくても内容が分からなくても元々よくて、でも、知っていても知らないふりをして知らないときの対策をしながら(笑)分からないからそこ教えてと質問していく。作業が進んでいなかったら、何をしていたかを言わせる。そうすると、相手も話さざるを得ないのだ。でも、逆に言えば、そうしなければ相手は意見を言わないのです。僕の場合は、毎回数時間かかりました。朝からだと、昼にはなっちゃうでしょう。
ここから考えるべきことは、意見を聞く時間を設けることをちゃんとするか、あるいは、それはコストパフォーマンスが悪いからとあきらめるか。どちらかしかないってことなんですよね。どちらを選択するか考えないといけない。大抵、岩田社長みたいに時間を設けることはできないんです。だから、重要なポイント、重要な人にのみ、自分から質問して意見を言わせるようにするしかないんじゃないのかなぁと思っています。意見を言ってもらうまで待つような時間をなかなか使えませんから。