将棋が一番早くウェブの恩恵を受けたんですよね

将棋はウェブの恩恵が強かったんですよね。もっといえばコンピュータの恩恵もあったのかも。梅田さんの日記を見ていてもそう思うんだけど、それだけじゃなくて、例えば、将棋道場なんかに来てるインターネットなんか触れたこともないようなおっさん(僕の父)が「今はプロがパソコン?インターネット?だかなんだかで将棋してるんだって。米長さんでも負けることがあるらしいよ。」だったようなこと(記憶曖昧)を僕に話してくれたりしたのでした。インターネットが流行り始めたときのことだっただけに印象的だった。
インターネット将棋が重要なのは、棋譜が完璧だということ。さらに、余った時間を簡単に将棋に費やせるということ。やれる時間を単純に増やせたし、やった内容を確実に振り返ることで強くなれる。しかも、それにお金が余りかからない。ああ、もうひとつ、確実に強い人がそこにいる。将棋道場なんかだと、訪れた瞬間に実力がつりあう人がいないことがしばしばあるし、強い人にとっては道場そのものが歯ごたえがなかったりする。インターネットは強い人がかなりいる。それもプロ並の。


将棋にとって、インターネットはとてもIT革命だったんですよね。


こういう革命感というか、間違いなくITが役に立っているってことを実感できるような仕組みが、もっともっと社会にもできてくればいいですね。そういう仕組みを作れる側になれればなおよいと思います。うん。がんばろう。というか、早く研究して卒業しようw


追記:ああそうだ、副作用もあったんだ。将棋道場みたいなところで、わいわいがやがやと楽しむのもいいんですよ。小・中学生当時の僕にはおっさんばっかであんまり楽しめなかったけど、今はそういうことのよさが分かるようになって来ました。色んな人が無作為に集まる空間って楽しいですよね。それが失われてしまいやすいっていうのは、インターネットの確実な欠点ですね。インターネットは人が集まる空間をかなりチープに担保してくれちゃうので。