あえていいたい。将来性はIT業界が一番だと。

トヨタ下請けメーカの悲哀ったらすさまじいものがあります。
無能ゆえに負けていることもあるかもしれないけれど、それだけじゃない。

それでも、トヨタはまだその大きさゆえ、問題が顕在化していない。それを放置するとどうなるのかという例は、IT業界で山ほど見つけることが出来る。自動車業界では時はIT業界ほど早く流れないかも知れないが、流れていることは違いない。トヨタドッグイヤーから学ぶことができるのだろうか。
s/自分/トヨタ/gとして読みたい一冊 - 書評 - トヨタの闇

トヨタが日本の下請け全てがなくなっても存在できる強さがあればいい。でも、どうやらそうじゃないってことがこの前の中越地震で表面化している。部品調達先がとても少ないということである。バブル後の不況のため、在庫を持たない主義に各メーカが変わっていったが、その余波は大きく、中小様々なメーカが消えていった。
それだけならいいんだけれども、中小メーカは経営者が変わって存続することもやめてしまっている。だって、中小メーカは経営者ですら存続してもうまみが全然ないんだもの。今後はさらに加速度的に減っていくことは間違いない。
下請けはある意味でメーカの骨格である。骨格がなくなるという大きなピンチを、トヨタを含めた日本の製造業は今後に迎えることになる。それをどう切り抜けるのか観察していくのは楽しみだし、IT業界にとっても参考になる話だと思う。いや、どの業界も役に立つか。
SIerは逆に、下請けの変更はどちらかといえばやりやすいし、そういう道を積極的に模索している。一方で、アジャイル開発といった、少数精鋭のメンバで効率的に開発しようという道もそこそこ模索している。
そこであえていいたい。色々な挑戦を続けているのはIT業界であると。SIerですら、日本の中ではすごくすごく進んでいて先進的な企業なのだ。そんなIT業界には、とてもとても将来性があると僕は思っている。一部品メーカを経営者に持つ息子としては、そんな風に思うわけです。